●ターボもスーパーチャージャーも!
『マーチ スーパーターボか!? 』と、ある程度の年齢のクルマ好きの方なら思ったに違いない。
フォルクスワーゲンが新たに販売を開始する“ゴルフ GT TSI”は、スーパーチャージャーとターボの両方を組み合わせて過給する“TSI”と名付けられたエンジンを搭載して登場。
『最小の燃料で最大のパワーを』という開発コンセプトを実現するために、1.4リッターの排気量から2つの過給器により170psの出力、24.5kg/mというトルクを引き出す。
小さい排気量でエンジンのパワーをさらに向上させたい場合、より多くの燃料と空気を燃焼室内に押し込むために使用されるのが、ターボやスーパーチャージャーに代表される過給器と呼ばれる装置。
同じ空間の中により多くの燃料と空気を無理矢理押し込んで爆発させれば、より大きなパワーが得られるという理屈。
ターボはエンジンの排気ガスのエネルギーによって、タービンと呼ばれる風車のようなものを回転させ、その力で空気を押し込むため、ある程度エンジンの回転数が高くなければ効果を発揮できない。
スーパーチャージャーは機械的に空気を圧縮するため、低回転時から効果を発揮するが、エンジンの回転数が上昇するにつれ、機械的なロスが大きくなってしまい、無駄なエネルギーを使ってしまうことになる。
それぞれ一長一短で、良い部分と悪い部分が反対のこの2つを両方付けてしまえというのが、まずこのエンジンの発想の出発点じゃないかと思う。
で、同じようなコンセプトのクルマが日本では1989年に発売されていて、それが『マーチ スーパーターボ』。
10年以上前のクルマだけに、懐かしいと思われる方も結構おられるんじゃないだろうか?
なんとなく古くさい発想のように感じるこの技術だが、果たしてフォルクスワーゲンは一体どのように消化してきたのだろうか。
基本的には低回転域はスーパーチャージャーで主に過給し、3500回転以上になるとスーパーチャージャーは切り離され、完全にターボのみで過給するそうだ。
1.4リッターの排気量ながら、2.4リッター並みの性能を実現、燃費もゴルフのシリーズ中最高の14km/lで、スポーツモデルとしては低燃費なんじゃないかと思う。
ターボとスーパーチャージャーの切り替えもドライバーにわからないレベルと言われ、出来がいい2ペダルMT・DSGが組み合わされるとなると、かなりスムーズな加速を見せてくれるに違いない。
走っているのを見るのはまだ少し先になりそうだけど、最近では無かったコンセプトのクルマだけに、どんな乗り味なのか少々興味深い。
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