21.08.07

ポップアップエンジンフード

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少し前にニュース番組でも、飲酒運転防止用の検知器付きのクルマなんかと一緒に、新しい安全技術として紹介されていた記憶がある。
この秋に発売される予定の日産スカイラインクーペに搭載される、新しい歩行者保護のための技術が“ポップアップエンジンフード”。

クルマの安全という事に関しては、乗員を保護するというのはもう当たり前の事で、ここ最近では当たった相手の事をどうするかという事にも注目が集まっている。

例えば、クルマが正面から歩行者にぶつかった場合、跳ね上げられた人間はフロントガラスやボンネットなんかにぶつかるワケだけど、その際、普通のクルマであればボンネットとその下に収まるエンジンなどの間に比較的余裕があるために、ボンネットが凹む事で多少の衝撃が吸収出来る。
けれど、デザインを重視するクルマやスポーツカーであれば、低いボンネットを実現するために、そのスペースに余裕が無かったりする。
そこで、考えられたのがこのポップアップエンジンフードという技術。

クルマが歩行者とぶつかった瞬間にボンネットを少し持ち上げる事によって、衝撃を吸収し凹むべきスペースを作り出すというのがその狙い。

すでに同じような技術はジャガーが“XK”で採用済みだけど、日産のはより整備性が良い方式を採用しているとの事。

ジャガーにしろ、スカイラインクーペにしろ、その外観の魅力は低く流麗なボディライン。

クルマを販売するに当たって、今現在は安全性というのは絶対外せない要素。
乗員の安全も、歩行者の保護も。
でも、そればっかり考えてクルマの外観を決めていくと、そのスタイルはどうしてもずんぐりした見た目になってしまうと思う。

安全性も確保したい、でも低くスポーツカーらしいデザインにもこだわりたい、という相反しそうな2つの事を両立させるための技術ってところが、このポップアップボンネットを評価したいポイント。
デザインをあきらめていないぞっていう心意気を感じられるのがいい。

単に安全性を確保し、最低限の性能を押さえましたってクルマばっかりの世の中じゃあちょっと寂しい。
クルマは白物家電じゃないんだから、やっぱり格好良く、それでいて走って楽しいものじゃないと。

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